腸活と巡りを意識したごはん
まだまだ暑いと感じることが多いですが
スーパーに並ぶ食材を見て
季節は確実に秋に変わっているんだな、と
感じるこの頃です。
それと同時に、
秋らしい食材を見ると
自然と食欲が湧いてくるというか、
そういったものを摂りたい、と思う気持ちが
湧いてくるのですよね。
体の中が、自然と同調して
欲するのかもしれませんね。
これから来る寒い季節に向けて
旬の食材をおいしく摂りながら
体の中を養生していきましょう。
体の中が健康だから、結果的に
寒い季節も血色良く肌艶も良い、
そんな健やかな美しさとなるよう
おいしく楽しく自分磨きをしていきましょう!
さて、
季節が移り変わるタイミングは、
体調もお肌の調子も揺らぎやすいものです。
特に40代以降の女性は、
代謝やホルモンバランスの影響から
「むくみ」「疲れ」「たるみ」など、
日々の小さな変化を感じやすくなります。
そこで注目したいのが、腸活と巡り。
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど全身に影響を与える臓器で、
腸内環境が整えば栄養の吸収がスムーズになり、
肌トラブルや疲労感の改善にもつながります。
また「巡り」が滞ると、
血流やリンパの流れが悪くなり、
顔のくすみやフェイスラインのもたつきといった悩みに直結します。
逆に、巡りを良くすることで、
肌のハリや透明感を取り戻すことができるのです。
今回はそんな「腸活」と「巡り」をテーマにした献立をご紹介します。
ご紹介するのは2品。
- 香ばしさと栄養が詰まった「きのことクルミの炊き込みご飯」
- 血流改善と巡りを意識した「さんまのつみれ汁」
どちらも日常のごはんに取り入れやすく、
忙しい日々でも作りやすいシンプルな工程です。
美容と健康へのメリット
それぞれの料理に使う食材にフォーカスして
美容と健康へのメリットをご説明していきますね。
🍄 きのことクルミの炊き込みご飯
- きのこ:食物繊維が豊富で腸内環境を整え、
便通を助けます。
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、
美肌や免疫力とも直結。
さらに薬膳的には「脾(消化吸収)」
を健やかに保ち、
余分な湿気を取り除く働きがあります。 - クルミ:オメガ3脂肪酸やビタミンEによる
抗酸化作用で、
アンチエイジングや血流改善に役立ちます。
薬膳では「腎」を補い、
気血の巡りを助ける食材とされ、
老化予防や滋養強壮にぴったり。
腸を整えて内側からきれいを育てつつ、
血の巡りも促す、美容と養生の両立ごはん!
🐟 さんまのつみれ汁
- さんま:DHA・EPAで血液をサラサラにし、
巡りをスムーズに。
薬膳的には血を補い、気を養うとされ、
顔色や肌のツヤを改善。
秋は「肺」を養う季節でもあり、
呼吸や血流を助ける青魚はこの時期に最適。 - 生姜:体を温め、冷えを取り除く代表食材。
胃腸の働きを活発にし、
秋口の冷えやだるさを防ぎます。 - 味噌:発酵食品として腸活をサポート。
腸が整えば肌の調子も安定し、
トラブル予防につながります。
巡りを良くし、冷えを取りながら腸も整える。
季節の変わり目の美容・健康ケアにぴったりの一杯。
🍄 きのことくるみの炊き込みご飯
こちらの炊き込みご飯は
くるみのコクときのこの旨みが
ぎゅぎゅっと詰まったお味。
今回、霜降りひらたけをメインに入れたら
一瞬「バターを入れたっけ?」と思うくらいに
良い風味になりました。
くるみの油分も相まって
そんな風味になったのかもしれません。
きのこは一種類ではなく、
ぜひいろんな種類を入れてみてください。
一口食べるたびに、食感と味を楽しむことができますよ。
きのこは、言わずと知れた腸を元気にしてくれる食材。
腸の調子が整うと、お肌の調子まで変わってくるのです。
便秘がちだったり、
なんとなく重だるいなぁ…というときに
積極的にとりたい食材です。
クルミには良質な脂(オメガ3)とビタミンEが含まれていて、
血の巡りをよくしたり、
老化を防ぐ力が期待できます。
美容で気になる「ハリやツヤ」を内側から支えてくれる存在。
つまり、腸を整えて“デトックス”しつつ、
血の巡りもサポートしてくれるご飯なのです。
動画
Youtubeに作り方を載せていますので
もしよろしければ
ご覧になってくださいね。
材料(4人分)
- 白米 … 3合
- 出汁 … 540cc
- 酒 … 大さじ1
- 塩 … 小さじ1
- 醤油 … 大さじ1
- みりん … 大さじ1
- 好みのきのこ(しいたけ・しめじ・マイタケ等) … 250~300g
- くるみ … 50g(すり鉢ですって混ぜる用)
- 飾り用のクルミ … 30g
作り方
- 白米を洗って水を切り、炊飯器に入れる。
- 出汁・酒・塩・醤油・みりんを加えて軽く混ぜる。
- ローストしてすり鉢で細かくしたくるみを加える。
- 食べやすく切ったきのこを上にのせて炊飯。
- 炊きあがったら全体を混ぜ、飾り用のくるみを散らして完成。
もし美容をもっと意識するなら、
分づき米を使用するのもおすすめです。
ビタミンや食物繊維がしっかり残っているので、
腸活や美肌ケアにプラスになりますよ。
🐟 さんまのつみれ汁
こちらのレシピは、
さんまをミンチ状にする工程が
正直ちょっと面倒くさい…。
運よく、骨まで取った
三枚おろしのものが手に入れば
それが一番簡単だと思います。
今回は、頭と内臓を取ってあるものを購入して
しっかりお腹の中を洗って拭き取ってから
手でしごくように骨を取って
包丁でミンチにしました。
フープロを使っても良いですが、
洗うのも面倒なんですよね。
でも!!そうは言っても、
ぜひ一度こちらのつみれ汁、
作ってみてくださいね。
食べた瞬間、
「おいしいー!」
「作ってよかったー!!」
ってなりますから。
私も面倒と思いつつも
毎年このつみれ汁を作っています。
どんなに面倒でも
おいしさには勝てない!
そう思ってしまうくらいの
主役級のおいしさなのです。
さんまに豊富なDHAやEPAは
血をサラサラにして巡りをスムーズにしてくれます。
血流がよくなると、顔色が明るくなったり、
くすみやフェイスラインのもたつき対策にもつながります。
一緒に入れる生姜は体をポカポカに温めてくれるから、
冷えやすい季節の変わり目にぴったり。
さらに、味噌や豆腐、わかめといった
発酵食品や大豆食品なども腸を整えて、美容にも◎。
つまり、巡りをよくして冷えを防ぎ、
腸もサポートしてくれる一杯なのです。
動画
こちらも動画を載せておきますね。
材料(4人分)
- さんま … 3匹
- 味噌 … 小さじ2
- 酒 … 大さじ1
- 生姜すりおろし … 大さじ1
- ねぎみじん切り … 1/2本
- 水 … 1000cc
- 昆布 … 15cm程度
- 大根 … 5cm(いちょう切り)
- ねぎ … 1本(2cm厚に切る)
- 豆腐 … 1/2丁
- わかめ … 適量
作り方
- さんまは頭と内臓を取り除き、骨を外して身を細かく叩く。
- 味噌・酒・生姜すりおろし・ねぎみじん切りを混ぜ、タネを作る。
- 12等分に分けて団子状に丸める。
- 水に昆布を30分以上浸け、弱火にかけて出汁をとる(沸騰直前で昆布を取り出す)。
- 出汁に大根とねぎを入れて煮る。
- 3分ほどしたらつみれを加え、さらに5分ほど煮る。
- 豆腐・わかめを加え、味噌で調味して完成。
まとめ
腸を整える「きのことクルミの炊き込みご飯」と、
血流改善に役立つ「さんまのつみれ汁」。
今回は、
秋にぴったりな
美容と健康を支える
“腸活”と“巡り”を意識した献立をご紹介しました。
- きのこや発酵食品で腸を整える → 美肌・免疫力アップ
- クルミやさんまの脂質で血流改善 → たるみ・くすみ予防
- 生姜で冷え対策 → 季節の変わり目の不調を防ぐ
薬膳的に見ても、
湿気や冷えを取り除き、
気血の巡りを助ける組み合わせ。
日常に取り入れることで、
内側から元気と美しさを引き出してくれます。
次回のあすキッチンでは
今回の料理と組み合わせてもぴったりな
「冬瓜のさっぱり梅和え」と「なすと豚の重ね蒸し」をご紹介。
むくみやたるみといった、
40代以降の女性に多いお悩みに寄り添うレシピをお届けします。