季節の変わり目、体と肌に出るサイン
夏の暑さで溜まった疲れやむくみ。
秋に入ると急に体が重だるくなったり、
顔の「たるみ」が気になったりすることも。
季節の変わり目は、
体に余分な水分や熱がこもりやすく、
それが美容面にも影響を与える時期です。
そんな時期は、
「水分代謝を助ける食材」と
「巡りをよくする食材」を
上手に組み合わせることで、
むくみを和らげ、血流を整え、
顔のたるみや肌のくすみ改善に
つなげていきましょう!
そこで今回は、
むくみ・たるみ対策におすすめの2品をご紹介します。
- 良質なたんぱく質でハリを支える
「なすと豚の重ね蒸し 薬味だれ」 - 冷やしてさっぱりな箸休めの一品
「冷やし冬瓜の梅しそのせ」
副菜と主菜の組み合わせで、
毎日の食卓に取り入れやすく、
美容と健康をしっかりサポートしてくれる献立です。
2つのレシピの美容ポイント
それぞれのお料理で使用する食材について
美容と健康の面からご紹介しますね!
なすと豚の重ね蒸し 薬味だれ
- 豚肉:ビタミンB1が豊富で、
糖質代謝や疲労回復に効果的。
コラーゲン生成にも関わり、
肌のハリを守る働き。
- なす:アントシアニン(ナスニン)の
抗酸化作用が紫外線ダメージや
老化の進行を防ぎます。 - 薬味(生姜・にんにく・ねぎ):血流を促し、冷えを改善。
消化を助け、胃もたれ防止にも役立ちます。
👉 巡りを整え、エイジングケアにもつながる主菜。
蒸し料理なので余分な油を使わずヘルシーに仕上がります。
冬瓜のさっぱり梅和え
- 冬瓜:体の熱を冷まし、
余分な水分を排出してくれる
代表的なむくみ対策食材。
低カロリーでダイエット中にも◎。 - 梅:クエン酸によって代謝をサポートし、
疲労回復や夏バテ防止に。
消化も助けてくれる働きあり。 - 大葉:香りで気分をリフレッシュしながら
気の巡りを整える。
抗菌作用もあり、季節の変わり目にぴったり。
👉 体を軽く整えながら、
爽やかな酸味で疲れを和らげる副菜。
全体の献立をさっぱりとまとめてくれます。
なすと豚の重ね蒸し 薬味だれ
このおかずは、薬味とごま油の香り、
そして豚と茄子の最高の組み合わせで
とにかく食欲が進む!
ご飯に、とっても合う一品です。
大きな蒸し器やお皿に並べて作れば
家族みんなで楽しめます。
大体9月ごろからとされる“秋茄子”は
夏の強い日差しを浴びた茄子と違い、
昼夜の寒暖差の中で育つため、
実がしまって味が濃く、
皮もやわらかいのが特徴です。
種も少なく、アクが出にくいため、
蒸したり煮たりしても口当たりがなめらかで、
まるでとろけるような食感を楽しめます。
薬膳的に見ると、
茄子は体にこもった余分な熱を冷まし、
血の巡りをよくする食材。
夏に溜まった熱を落ち着けながら、
秋に入り気になりやすい
「むくみ」や「くすみ」にもアプローチしてくれます。
まさに「秋茄子」は、
美味しさと美容効果をあわせ持つ季節の恵み。
秋の食卓に欠かせない食材です。
『秋茄子は嫁に食わすな』という言葉の通り、
体を冷やす食材であるという点においては
もちろん食べ過ぎには要注意ですが
この時期は積極的に摂りたいですね。
動画
このレシピの動画はこちら!
簡単な工程ではありますが、ぜひ動画でご確認くださいね。
レシピ
材料
- なす … 3本
- 豚薄切り肉 … 350g前後
- 塩麹…少々
<薬味だれ>
- ねぎ … 1/2本
- にんにく … 1片
- しょうが … 1かけ
- 醤油 … 大さじ3
- 砂糖 … 大さじ1
- 酒 … 大さじ1
- ごま油 … 大さじ3
作り方
- なすは3mm程度の厚さにスライスし、
軽く塩麹をまぶす。
豚肉にも塩麹を少量まぶして下味をつける。 - 蒸し器に交互に重ね、
10〜15分蒸す。 - 蒸している間に薬味だれを作る。
- みじん切りにしたねぎ・にんにく・しょうがをごま油で炒める。
- しんなりしたら醤油・砂糖・酒を加えて混ぜ、火を止める。
- 蒸しあがったなすと豚に薬味だれをかけて完成。
冷やし冬瓜の梅しそのせ
こちらのお料理は、
さっぱりとした口当たりで
お肉によく合う箸休め、といった感じです。
このお料理だけで確立するというよりも
他のお料理の引き立て役。
一見、そんな役脇のような冬瓜ですが
実はこの時期に摂りたい、
とても優秀な食材なのです。
冬瓜を秋の始まりに食べると良い
理由をご紹介しますね。
1. 夏に溜まった“熱”をクールダウン
夏の間に体にこもった熱は、
秋口まで残りやすいものです。
冬瓜は体の余分な熱を冷まして、
暑さ疲れやのぼせをスッと和らげてくれます。
2. むくみ・水分代謝のリセット
冬瓜には利尿作用があって、
体に溜まった余分な水分を排出するという
作用があります。
夏に冷たいものや水分を摂りすぎて
むくみやすくなった体を、
秋の始まりに整えてくれます。
3. 胃腸をいたわる
夏に冷たい飲み物やアイスで弱った胃腸を、
冬瓜のやさしい食感と消化の良さでリセット。
消化に負担をかけずに、体を軽くしてくれます。
4. 美容面にも◎
余分な熱と湿を出して
巡りを整えることで、
秋に気になりやすい
「肌の乾燥」「顔のむくみ」「くすみ」
にもアプローチできます。
特に40代以降は
水分代謝の乱れが顔に出やすいから、
早めのケアが大事ですね!
ちなみに、冬の時期まで食べる冬瓜ですが
冬瓜は体の余分な熱や水分を流す「寒性」の食材。
夏〜秋は冷やしてさっぱりいただくのが◎ですが、
冬は生姜やねぎなど温める食材と合わせることで、
冷えを防ぎながらむくみ対策に役立ちます。
動画
こちらのレシピも動画をどうぞ!!
レシピ
材料
・冬瓜(皮・種を除いた正味) … 300g
・出汁…300〜400cc程度
・塩…ひとつまみ
・醤油…小さじ1.5
・梅干し … 1個
・大葉 … 4〜5枚
・みりん … 小さじ1(必要に応じてアルコールを飛ばして使用してください)
作り方
- 冬瓜は皮と種を除いて一口大に切る。
- 鍋に冬瓜とかぶるくらいの出汁・
塩少々を入れ、8〜10分ほど煮る。
竹串がスッと入る程度が目安。 - 粗熱を取り、
煮汁ごと冷蔵庫で1時間以上冷やす。 - 梅干しは種を取り、
叩いてペースト状に。
みりんを加えて梅だれを作る。 - 冷やした冬瓜の水気を切り、
梅と千切りの大葉を添えて仕上げる。
動画では昆布出汁を入れて作りましたが、
昆布とかつおの合わせだしでもっとしっかりと
出汁の風味をつけることで
より味わいのある一品になります。
(もちろん顆粒だしでもOK!)
今回は豚肉料理と合わせたので
箸休めはあっさり、さっぱりとさせたくて
昆布のみにしてみました。
まとめ
今回の2品は
「むくみ対策」と「たるみ予防」
にフォーカスした献立です。
- 豚肉×なす×薬味 → 良質なたんぱく質と抗酸化でエイジングケア&巡り改善
- 冬瓜×梅×大葉 → 水分代謝を整えてデトックス&疲労回復
薬膳的に見ると、
夏に溜まった熱と湿を冷まして体を軽くする冬瓜と、
血流を促しエネルギーを補う豚肉
を組み合わせることで、
内側からの美容効果が高まります。
40代から気になり始める
「顔のむくみ」
「フェイスラインのもたつき」
「肌のくすみ」。
これらは見た目だけの問題ではなく、
体の巡りや余分な水分の滞りが関係しています。
だからこそ、日々のごはんでケアを積み重ねることが大切。
無理なく続けられる“食べる美容習慣”として、
ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてくださいね。