──たるみケアにもつながる、内側からの整え方。
夏になると食欲が落ちたり、むくみやすくなったり…
それだけではなくて、
「あれ?なんだか顔がぼやけてきた?」
なんて感じたこと、ありませんか?
実は、たるみの原因に
「体内のめぐりの悪さ」「胃腸の不調」「冷え」
があるのです。
とくに40代以降は、
肌の弾力や筋力が落ちるだけでなく、
内臓の疲れが顔に現れやすくなります。
だからこそ、「何を食べるか」がとても大切。
今回は、冷えやむくみを防ぎつつ、
たるみ対策にもつながる
“夏の元気回復ごはん”を3品ご紹介します。
内容はこちら!
・新生姜の炊き込みご飯
・豆乳の冷汁風
・なすとトマトの和風マリネ
レシピ動画
まずは3つのレシピがまとめてある動画です。
どれもとっても簡単なものばかりです。
ご覧になってみてくださいね。
レシピや細かい説明については
次の章でご紹介していきます。
🫚【新生姜の炊き込みご飯】
〜香りで巡りを整える、夏のごちそうめし〜
新生姜は、毎年6〜7月ごろに出回る季節限定の食材。
皮が薄くてみずみずしく、
辛みがまろやかで香りがとても上品です。
見た目のやわらかさからも分かるように、
通常の生姜よりも繊維がやさしく、
どんな調理にもなじむのが特徴です。
薬膳の観点では、
「気を巡らせ、胃腸の働きを整える」
「冷えや湿気を取り除く」
などの作用があるとされ、
特に梅雨時期から夏にかけての不調である
食欲の低下、むくみ、だるさ、冷えにぴったりな存在。
食欲が落ちている時でも
このご飯を炊くと
新生姜と醤油の香りでお腹が減ります、、、。
それに加えて、
仕上げにねぎ、ごま、かつお節を加えることによって
最後まで飽きることなく食べられます。
出汁は、顆粒出汁等を使ってもできますが
できれば天然の昆布とかつお節からとると
ミネラル分も摂取できて
疲労回復やむくみ解消にも役立ちます。
● 材料(2合分)
- 米 … 2合
- 昆布 … 5cm
- 新生姜 … 50g(すりおろしと千切り半々)
- 油揚げ … 1枚(細切り)
- 出汁 … 米と同量(約400ml)
- 酒 … 大さじ1.5
- 醤油 … 大さじ1
- 塩 … 小さじ1
※仕上げに:ねぎ・ごま・かつおぶし(各適量)
● 作り方
- 米は洗って30分〜1時間ほど浸水させておく。
- 新生姜は半量をすりおろし、残りは細切りに。
油揚げは細切りにしておく。 - 炊飯器に米、出汁、昆布、
酒、醤油、塩を入れて混ぜる。
油揚げ、新生姜を米の上にのせて炊飯。 - 炊きあがったら器に盛り、
ねぎ・ごま・かつおぶしを添えて完成。
🌿 食材の“ここがすごい!”
新生姜
身体の内側からぽかぽか温めて、
巡りをスムーズにしてくれる新生姜。
余分な水分を外に出す働きがあるので、
むくみや夏の冷え、胃腸の冷え対策にぴったり。
さらに、抗菌・抗炎症作用もあり、
夏バテや疲れを感じるときの回復にもおすすめです。
油揚げ
大豆由来の植物性たんぱく質がたっぷりで、
体力を保ちたい夏に◎。
薬膳では「気」や「血」を補う食材とされており、
疲労回復やエネルギー補給に効果的です。
また、ほどよい油分が肌の乾燥やくすみ対策にも
一役買ってくれます。
昆布出汁
ヨウ素やカリウムなどのミネラルが豊富で、
代謝を促進し、むくみの解消にも◎。
薬膳的には“陰”=身体をうるおす力を補う食材なので、
夏の乾きがちな身体にやさしく働きかけてくれます。
🌿たるみケア的ポイント
たるみの大きな原因のひとつが「血流の滞り」。
とくに首・肩まわりのコリや内臓の冷えがあると、
顔の筋肉にも栄養が届きにくくなり、
結果たるみが進行しやすくなります。
新生姜の温め作用は、
そんな巡りの停滞をリセットしてくれる強い味方。
さらに昆布出汁のミネラルは、
コラーゲンの生成にも関わるため、美肌づくりの土台にも◎。
食べて内側からケアできます。
🥒【豆乳の冷や汁風】
〜食欲がない日にも。さっぱり栄養補給できるスープ〜
冷汁、というと焼いた魚などを加えるイメージがありますが
このレシピはきゅうりとごまが主役!
サラッと食べたいときにぜひ役立ててくださいね。
火を使わないので調理も簡単。
アレンジとしては、枝豆や
さっと茹でたオクラ、
わかめや豆腐などを入れてもおいしいと思います。
今回は叩いた梅を添えてみました。
家にあるもので、試してみてくださいね。
夜作って余ったら
翌朝も食べられるので
私は、「少し多いかな」と感じるくらいの
分量で作っておきます。
● 材料(4〜5人分)
- きゅうり … 2本(薄切り+塩もみ)
- 無調整豆乳 … 400cc
- 出汁 … 250cc
- 白味噌 … 大さじ3
- 白すりごま … 大さじ5
- ねぎ … 適量(仕上げ)
- 叩いた梅…適量
味噌はお好みのもので良いですが、白味噌がおすすめ。
今回は白味噌と麦味噌半々を混ぜて甘めに仕上げています。
● 作り方
- きゅうりは薄く輪切りにし、
塩もみして10分ほど置いたら、水気をしっかり絞る。 - すり鉢でごまをすり、
味噌を少量の豆乳でのばす。 - 味噌が溶けたら、
残りの豆乳と出汁を加えてよく混ぜる。 - きゅうりを加えて軽く混ぜ、
器に盛ってねぎを添える。
🌿 食材の“ここがすごい!”
豆乳
大豆イソフラボンが女性ホルモンのバランスをサポート。
肌や髪のケアはもちろん、
ホルモン周期の乱れによる不調にも◎。
さらに、潤い不足やほてり、のぼせといった
夏特有の不調にも効果的です。
白味噌
発酵の力で消化吸収を助けて、
疲れた胃腸をケア。
体を冷やしすぎることなく、
しっかり栄養を巡らせてくれます。
きゅうり
夏といえばコレ!
体の余分な熱を冷まし、
むくみや水分の滞りをスッキリ解消してくれます。
さらに、美白効果やデトックス効果も
期待できる頼れる夏野菜です。
白ごま
ビタミンEや鉄分が豊富で、
血を補いながら、
体の内側から若々しさをサポート。
薬膳的には「潤腸通便」といって、
便秘の改善や腸の潤い補給にもぴったりです。
🌿たるみケア的ポイント
実は、たるみのある肌というのは
「乾燥ぎみ」であることが多いんです。
お肌の水分量が減ると、
ふっくら感がなくなり、支える力が弱まるんですね。
そんな時に頼りたいのが、
豆乳の植物性たんぱく質と潤い成分。
さらに白ごまのビタミンEと脂質は、
細胞の再生を助け、たるみにも効果的。
味噌の発酵成分で腸を整えれば、
顔色も明るくなってきますよ。
🍆【なすとトマトの和風マリネ】
〜冷やして美味しい、夏のごちそう副菜〜
このお料理は、
炒め油とにんにくの香りで
コクと深みを出しながらも、
シンプルな味付けと
フレッシュなトマトを使うことで
あっさりと仕上げています。
箸休め的な存在でもあります。
作ってから時間を置くと
全体的に味が染み込んで
美味しさが増すように感じます。
何気ない一皿ではありますが
冷蔵庫に作り置いてあると嬉しかったりもします。
なので私は
こちらも多く作って翌日まで楽しみます。
● 材料
- なす … 2本(乱切り)
- にんにく … 1片(スライス)
- トマト … 大1個(ざく切り)
- 醤油 … 大さじ1
- お酢 … 大さじ1
- 油 … 適量(多め)
- 塩 … 少々
- 紫蘇 … 3枚(千切り)
● 作り方
- フライパンに多めの油を熱し、
乱切りしたなすと塩ひとつまみを加えて炒める。 - なすがくったりしたら、
にんにくを加えて香りが出るまで炒める。 - 炒めたなすをバットに移して冷ます。
- トマトはざく切りし、
酢・醤油・塩と和えて冷蔵庫で冷やす。 - なすが冷えたら、
トマトと和え、盛り付けて紫蘇を添える。
※半日以上冷蔵庫で寝かせると、味がなじんで美味しさアップ!
🌿 食材の“ここがすごい!”
なす
暑さでほてった体を内側からクールダウン。
体にこもった熱をやわらげて、
血の巡りも整えてくれるので、
肩こり・肌のくすみ・目の下のクマが気になるときにも
おすすめです。
トマト
リコピンたっぷりの抗酸化パワー食材。
紫外線ダメージを受けた肌の修復を助けて、
老化予防や美肌づくりに◎。
さらに、食欲不振や口の渇きを感じるときにもぴったりです。
にんにく
身体の内側からしっかり温めて、
“気”を巡らせるスタミナ食材。
疲れがたまりやすい夏の体を元気にしてくれるほか、
抗菌作用が高く、食中毒予防にも効果的です。
紫蘇
爽やかな香りが気の巡りをよくして、
食欲をアップ。
殺菌作用や消化促進効果もあり、
夏バテ気味のときに心強い存在です。
冷えや湿気がたまりがちな体に!
お酢
胃腸の働きを活発にして、
消化を助けてくれる夏の名脇役。
疲労回復や食欲アップにもつながるので、
暑い日のお料理に積極的に取り入れたい調味料です。
🌿たるみケア的ポイント
たるみ対策に欠かせないのが「抗酸化ケア」。
紫外線を浴び続ける夏は、
肌のハリを保つコラーゲンが壊されやすく、
たるみの進行が加速しやすくなるのです。
トマトのリコピンや紫蘇のポリフェノールは、
そんなダメージを防ぐ、『食べるエイジングケア』。
さらに、なすの血流促進作用と
お酢の代謝アップ効果も加わって、
たるみに効く力強い組み合わせ!
じっくり冷やすことで、
身体の火照りやむくみも和らいで、
フェイスラインのスッキリにもつながります・
まとめ|内側から輝くセルフケア
お顔のたるみというのは
スキンケアやマッサージだけでは
どうしても限界があります。
本当に根本から改善するには、
「血の巡り」「内臓の元気」「潤い」を整えることが大切。
今回ご紹介した3品は、
すべて“たるみケアにつながる”ポイントを意識して選びました。
冷えやむくみを防ぎ、巡らせ、潤す──
それが自然と、
フェイスラインや肌のハリにも表れてきます。
スキンケア感覚で、
「今日はこのごはんを選ぼう」と思える日が増えたら嬉しいです。
おいしく食べて、
内側からふっくら・すっきり整えていきましょう。