潤い不足になってない?!心と肌を潤す秋レシピ

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こころとろける🍯りんごと豚の薬膳ごはん

10月に入って、なんとなく空気が乾いて
朝晩の気温もだいぶ下がってきましたね。

夏の疲れを引きずったまま、
朝晩の寒暖差が加わることで、
肌や体はバランスを崩しやすい季節です。

秋は中医学(薬膳)の世界では
」と関わりの深い季節。

肺は“潤い”を司る臓器とされ、
乾燥の影響を最も受けやすい場所です。

肺が乾くと、肌の潤いも失われ、
カサつきや小じわ、
そしてフェイスラインのたるみまで目立ちやすくなります。

さらに、空気の乾燥は血流やリンパの巡りを鈍らせ、
代謝の低下 → むくみ → ハリの低下
という連鎖を起こすことも。

「顔が重く感じる」「輪郭がぼやける」
そんなサインが出てきたら、
それは体の“潤い不足”
“巡りの停滞”が原因かもしれません。


10月の美容ケアはこの3つを意識して

秋の美容ケアは、
“塗るケア”だけでなく“食べるケア”が鍵。

中でも、
「潤す」
「温める」
「巡らせる」
の3つをを意識して
食材選びをすることが大切!

肌の奥からうるおいと弾力を生むには、
潤いを与える食材+巡りを良くする温性食材
でワンランク上の美容ケアをしましょう。


薬膳で見る秋のおすすめ食材と効能

りんご:体を潤し、喉や肌の乾燥を防ぐ。胃腸を整え、疲れにも◎。

蜂蜜:潤いの王様。肺と腸をうるおし、乾燥性の咳・便秘・肌荒れに。

シナモン:体を温め、血流を促す。冷えやむくみ、代謝低下に効果的。

豚肉:気と血を補い、肌のハリを支える。疲労回復やストレス緩和にも。

レモン:気の巡りを整え、酸味で代謝をサポート。

くるみ:血行を促進し、アンチエイジング効果。脳と肌の活性化にも◎。

今回は、この食材を使って
2つのレシピをご用意しました。

ひとつは、夕飯のメインになる
豚のかたまり肉とりんごをコトコト煮込んだ
ポットローストという料理。

もうひとつは、
りんごをたっぷり使って蜂蜜で甘みをつけた
素朴な焼き菓子、
こころとろける🍯りんごのハニーシナモンケーキ。

次の章で一つづつご紹介していきますね。


潤いチャージ!豚とりんごのポットロースト

なぜ「りんご」と「豚肉」はこんなに相性がいいの?!

今回は、豚のかたまり肉とりんごを一緒に煮込む
なんだかちょっとオシャレな料理。

手の込んだご馳走に見えるけれど
実は、
お肉に焼き色を付けたら
あとは野菜を炒めてコトコト煮込むだけ。

普段のご飯からおもてなしまでいろんな場面に使えるので
秋から冬にかけて
出番の多い料理です。

豚肉にりんご?!と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが
この二つは味も働きも相性バッチリ!なのです。

りんごと豚肉の組み合わせは、
世界中の料理で古くから親しまれています。
実はこれ、味のバランスだけでなく、
栄養的にも薬膳的にも理にかなった組み合わせなのです。


1. 味の相性:甘み×旨み×酸味のバランス

今回使う豚肉は、肩ロースの部分。
脂身が程よく入った部位です。

りんごに含まれる果糖と有機酸が、
この豚肉の脂のコクをやわらげ、
口当たりを軽くしてくれます。
果物の酸味は脂の後味をすっきりさせ、
豚肉の香ばしさを引き立ててくれます。

つまり、りんごは“自然のソース”のような存在。
重くなりがちな肉料理を、
爽やかにまとめてくれる影の主役なのです。


2. 栄養の相乗効果:代謝と美容をサポート

りんごと豚肉を一緒に食べることで、
体の中でもうれしい相乗効果が生まれます。

  • クエン酸 × ビタミンB1:代謝を促進し、疲労回復をサポート。
  • ペクチン × 脂質:胃腸にやさしく、脂の吸収を穏やかに。
  • ポリフェノール × アミノ酸:抗酸化作用で肌のハリや弾力を守る。

つまり、“疲れにくく、太りにくく、肌にもうれしい”
そんな美容栄養ペアがこの2つなのです。


3. 薬膳的な相性:潤う、巡る。全体としてのバランスがととのう

薬膳では、豚肉は「潤いを補う陰の食材」。
りんごは「肺を潤し、気の流れを整える食材」とされています。

どちらも体をやさしくうるおす性質をもちながら、
りんごのほのかな酸味が“滞り”を防ぎ、巡りを整えてくれます。

そのため、秋から冬にかけての乾燥や冷えにぴったりの組み合わせなのです。


味も体も“バランス美人”なペア

甘さと酸味、潤いと温め、軽やかさとコク。
お互いの欠けを補い合うような関係性が、
りんごと豚肉の魅力です。

まさに、味の面でも体の面でもバランスの取れた“美人ペア”。
美容と健康のどちらにもアプローチできる、
理想的な組み合わせといえるでしょう。

この料理は
疲労回復・冷え・乾燥対策にぴったりな一皿です。

動画

まずはこちらのレシピの動画を載せておきますね。
おまけのレシピも含まれているので
ぜひご覧になってくださいね。

この記事を書いた人

30代の頃は
『ナチュラルに、シンプルに、幸せに』
をコンセプトにした家庭料理の料理教室Utataneを主宰。
”旬の食材の味を活かしたシンプルな調理法”と
”家族揃って楽しく食べられる食事”
を追求したレシピで
多くのご家庭の食卓をサポート。

40代に入った現在は
焼き菓子屋bakeshopハミングバード
を経営する傍ら、
たるみケアや
エイジングケアの探求のひとつとして
家庭料理やおやつのレシピを日々開発している。

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